三千年以上の歴史を持つ日本。日本人なら誰もが知っておきたい「大和の心」を取り戻す為、日本政府は本気で、忘れ去られた日本国民の精神性を復活させなければならない


大東亜戦争に敗戦する前は、教科書には必ず日本建国の歴史が載っていた。だから嘗ての日本人は、皆が日本建国の歴史を知っていた。だから嘗ての日本人は皆、誇りを持って生きていた。我が国は今年、2017年に皇紀2677年を迎えた。皇紀とは、初代天皇にして「八紘一宇」の精神を述べられた神武天皇が即位された年を元年とする日本独自の暦(こよみ)である。


神武天皇の「八紘一宇」の御勅令の真の意味は、

『天地四方八方の果てに至るまで、この地球上に生存する全ての民族が、恰(あたか)も一軒の家に住むように仲良く暮らす事、つまり世界平和の理想を掲げたものなのです。昭和天皇が歌に「天地の神にぞ いのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」とお詠みになっていますが、この御心も「八紘一宇」の精神であります。』

(神武天皇を祀っている橿原神宮[かしはらじんぐう]の説明より)


そして皇紀2677年の歴史とは世界最古の歴史である。よく「中国4,000年の歴史」という言葉を聞くが、あれは真実ではない。何故なら支那大陸では、長い歴史の中で幾度となく異なる民族の王朝が勃興したが、王朝が変わる度に、言語も文化も伝統も、全てが別の民族に入れ替わって前の民族、前の王朝を全否定する事で新しい王朝の正統性を主張してきた。〈支那では歴史が続いたのではなく、歴史の断絶を繰り返していた〉のである。だから「中国4,000年の歴史」は偽りなのである。


今の我が国は、大きく変化しているようには見えなくとも、確かに好ましくない方向に変わりつつある。然も悲しい方向に向かって。嘗ての戦国時代、越後の上杉謙信と甲斐の武田信玄は「越後の龍」「甲斐の虎」と呼ばれ、互いにライバルとして熾烈な戦いを繰り広げていた。戦国時代最強の両雄が、12年余りに亘って激突していた戦いの中でもひときわ有名な「川中島の合戦」に関しては、現存する史料が殆んど無く、軍記書の『甲陽軍鑑』等が描く内容が定説化している。


およそ450年ほど前のある時、武田は今川家から塩の輸入を封鎖された。すると上杉謙信は「戦いは弓や矢でするものであり、米や塩でするものに非ず」と述べ、「武田信玄に塩を送った」という逸話が残っている。この逸話は、日本人に例え敵やライバルであっても憎しみの心を持つのではなく、「義に生きる事の美徳」というものを教えてきた。


また、19世紀のドイツ人冒険家、ハインリッヒ・シュリーマンは、明治初期に日本を訪れた際、税関の荷物検査を簡単に済ませて貰おうと「心づけ」、今でいう「チップ」、悪く言えば「賄賂」を差し出した。それが世界各国の慣わしであった。併し、日本の役人はきっぱりと「心づけ」を断った。「日本男児たるもの、心づけにつられて義務を蔑ろにするのは尊厳に悖る」と。その役人は心づけを断る事で自らの尊厳を護ったのである。


シュリーマンは、日本人が賄賂につられない清廉な心を持っている事に深く感銘を受けた。そして「役人への最大の侮辱は現金を贈られる事であり、金品を受け取るくらいなら彼等は切腹を選ぶ」だろうと驚いている。


この様に、嘗て我が国は「卑怯に生きる事を恥」としてきた。日本の心、大和の心には「義に生きる事を美徳とし、卑怯に生きる事を恥とする」信念があった。嘗ての日本の男たちは、敵には憎しみを抱く事なく、他人からむやみに金品を受け取る行為を良しとはしなかった。


併し、今の日本人はその美徳を失ない、確実に悪い方向に、悲しい方向に変容しつつある。それは日本人が自分の国の「歴史」というものを蔑ろにしているからである。


中共や韓国のような下賤な国では、建国の歴史を捏造してまでも国民に偽りの教育をしている。これは歴史への冒涜であり、自国の歴史を冒涜するくらいなら何も教えない方がマシである。併し、普通の常識ある国であれば、その国の建国についての歴史を国民は皆知っている。ところが日本では、教科書に「建国の歴史」を載せていないから、現代の日本人は自国の建国の歴史を知らない。


嘗て日本は数%の両班(やんばん)以外の総ての国民が500年以上も原始生活を送っていた李氏朝鮮を宗主国である清国から独立させて、文明開化に導いた。日本は、現在の僅か68年の歴史しか持たない若い国である「中華人民共和国」とは全く関係のない「清王朝」と戦争をして李氏朝鮮を独立させたのである。清を治めていたのは「満州族」という民族で、今の中共は「漢民族」が総人口の約94%を占めており、清国とは全く異なる国である。「中国4,000年の歴史」が虚構であるのは、この事を見ても明らかである。


歴史の連続性という意味に於いて、我が日本は世界最古の歴史を持つ国である。然も、本当の日本は更に古い歴史と伝統を持っている可能性がある。神武天皇から6代遡ると「古事記」や「日本書紀」に描かれている、天照大神(あまてらすおおみかみ)とか、素戔男尊(すさのおのみこと)といった神々にまで到達し、所謂「神代の時代」となる。


日本という国は、神代の時代から続いている国なのである。例えば、ギリシャ神話が現在まで続いている様な、そんな奇跡のような世界最古の歴史を持つ国なのである。


東郷神社には東郷平八郎が、二宮尊徳神社には二宮尊徳が、更には、明治維新の志士たちや、大東亜戦争の英霊たちが、靖國神社に祀られている様に、素戔男尊(すさのおのみこと)は京都の八坂神社に、天照大神(あまてらすおおみかみ)は伊勢神宮に、悠久の年月を経て今も祀られている。


更に遡れば、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)などの様な、もっともっと古い神々の姿が「古事記」には描かれている。こうした神話となっている歴史まで入れると、日本の歴史は少なく見ても3,200年以上は連続して存在している事になる。ひとつの国土を持った、ひとつの民族が営々と暮らしてきたという意味では、日本ほど古い歴史を持つ国はこの地球上には存在しない。


大東亜戦争敗戦前の日本では、こうした神話や建国の歴史を当然のように国民に教育していた。教科書に載り、幼い頃より教わるから、日本人なら誰しも日本国誕生の歴史を知っていた。


嘗て、ヨーロッパに住んでいた白人たちは、アジア、オセアニア、アフリカ、アメリカ大陸を侵略し尽くし、虐殺の限りを尽くした。アメリカ合衆国は1776年に建国されたが、入植してきた白人たちより前からアメリカ大陸で平和に暮らしていたアメリカ・インディアンたちは白人の奴隷になる事を拒否したが為に、ほぼ殲滅されてしまった。少なく見積もっても2,000万人~6,000万人もの平和に暮らしていた人々が大殺戮されたのである。


それも白人の奴隷になる事を良しとしなかった誇り高い民族だった、ただそれだけの理由でひとつの民族が皆殺しにされたのである。「アメリカの白人に屈服しなかった誇り高い民族」という点では、アメリカ・インディアンと大和民族は似ている。大東亜戦争を「悪い戦争」という者がいるが、私たちのご先祖は白人の奴隷になるよりは戦って一縷(いちる)の勝機に賭けた。もし私が当時を生きていたならば、白人の奴隷の境涯を受け容れるより、やはり戦に打って出ただろう。私は先人たちが間違いを犯したとは思わない。


サハラ以南のアフリカ人を奴隷として拉致し商品化する非人道的行為を、組織的・国家的に始めたのは15世紀のポルトガルであった。アフリカ人は500年以上という長きに亘って奴隷にされていたのである。オーストラリアでは白人たちにより、酒の余興のスポーツハンティングで人間狩りをされた挙句にほぼ全滅させられた人々さえ居た。アボリジニと呼ばれた人々である。「人類史の恥」ともいえる有色人種に対する差別は「白人だけが優れている」という考え方で、21世紀の現在でも「白人優越主義」の考え方を持つ白人は多数おり、昨今の欧米での移民排斥の風潮の裏には「白人優越主義」再燃の兆しが見られる。


『八紘一宇』つまり全世界、全宇宙をひとつの家として、全人類を家族兄弟と考える日本人は、白人たちに対して正面から「その考え方は間違っている」と世界で初めて主張した。国際連盟が創設される5箇月前の1919128日のパリ講和会議の国際連盟委員会に於いて、日本人は白人たちに対して果敢に「人種差別撤廃」を訴えた。この史上初の「人種差別撤廃提案」を議長権限で退けたのは米国大統領W・ウィルソンであるが、彼はその一年半前に「民族自決」を訴えていた。併し、ウィルソン大統領が掲げた理想は立派なものでも何でもない。所詮、白人の仲間内だけの話であったのだ。


本当の「人種差別撤廃提案」を公式の場で白人たちに諭した結果、日本は、白人国家の怒りを買い、アメリカを始めとした白人国家たちから、石油や屑鉄の輸入などを禁輸されてしまった。日本を追い詰めたABCD包囲網のCChinaを示すが、China(支那)はアジアで唯一アジアを裏切って白人側についていた。支那人にとって自分以外のアジア人は同胞ではなく、単なる統治や迫害の対象であったのである。この考えは今の中共による、チベットや東トルキスタン(ウイグル)の人々への迫害や南支那海での身勝手な振る舞いに表れている。


当時の日本は戦争に打って出ても敗れる事は重々承知していた。併し、戦わなければ、白人の奴隷になるか国を滅ぼされるかの状況にまで追い詰められていたので、我々のご先祖は、止むに止まれず大国である米国との戦争を決意した。


こうして1941128日、日米戦争が始まってしまったのである。この戦争を日本は大東亜共栄圏の理想を込めて国会で正式に「大東亜戦争」と名付けた。併し、戦勝国である米国により「大東亜戦争」の呼称は禁止され「太平洋戦争」との呼び名を強要された。日本は「八紘一宇」を建国の精神とし、これを国是として、国を挙げて「差別」と戦っていたのだが、米国は日本による侵略戦争としたかった為、日本の理想を込めて名付けた「大東亜戦争」では都合が悪かったのである。


冷静に歴史を振り返れば、誰の目にも明らかな事であるが、日本は米国を始めとした世界を相手に侵略戦争を仕掛けたのではない。日本軍が戦ったのは飽くまでも日本を封じ込めたABCD、つまりアメリカ・イギリス・チャイナ・オランダを始めとした、アジア諸国を植民地として征服し、現地のアジア人を奴隷的に働かせて搾取していた正真正銘の侵略国家たちと戦って追い出したのである。この行為が侵略である筈がない。当然、日本の軍隊が戦った相手もまた軍隊であった。日本軍は民間人を相手に戦った事はない。戦場の混乱に巻き込まれた民間人は皆無ではなかったが、相手は飽くまでも敵軍であった。


併し、一方の米国は日本の民間人を意図的に攻撃してきた。日本全国200箇所以上に及ぶ都市部絨毯爆撃や広島、長崎への原子爆弾の目標となったのは日本軍でも軍需施設でもなく、普通の日本人、無辜の民であった。都市部絨毯爆撃では、紙と木でつくられた日本家屋専用に開発された無数の「焼夷弾」が投下され、広島、長崎には二種類の異なる原子爆弾を人体実験の為に投下された。米軍のこの行為は国際法違反である前に、人道上許されるものではない。併し、敗戦した日本を裁いたのは、外見だけを裁判に模したリンチ(私刑)であった。


「極東国際軍事裁判」、所謂「東京裁判」では一方的に日本だけが裁かれ、90万人以上の日本の民間人を殺戮した米国は一切裁かれる事はなかった。戦勝国アメリカは、「自分たちは何も悪くない。悪いのはアジア中を侵略した日本であり、日本が余りにも酷い国だから、正義の国アメリカが鉄槌を下したのである」という論調で所謂「東京裁判」を行ない、その歴史観『東京裁判史観』を世界中に拡散し、更に日本国民にもその『東京裁判史観』を叩き込んだのである。


日本人はそうした自虐的な間違った歴史を戦後、ずっと学ばされてきた。その一方で、日本の建国の歴史も、日本の神話も、学ぶ機会を奪われたのである。それが連合国軍最高司令官総司令部(GHQSCAP)による68箇月間に及ぶ占領期間であった。GHQSCAPの実態はアメリカ一国であった。東京裁判の結果、実際の戦闘期間のおよそ2倍に及ぶアメリカ軍による〈洗脳統治〉が為されたのである。


あの68箇月間に、日本の国と日本人の精神性は、ずたずたに破壊され、邪悪を為したアメリカの思い通りの国につくり変えられてしまったのである。その事実に、今の日本人が全く気がつかなくなってしまうほど狡猾に、日本はアメリカの占領下に置かれた、あの68箇月間に改造されてしまったのである。アメリカによる占領統治、それは紛れもなくアメリカによる「日本改造作戦の実行」であった。


日本はGHQSCAPにより洗脳され、忘れ去ってしまった嘗ての誇りを取り戻す為にも「日本建国の歴史」と「正しい近現代史」そして「人としての正しい生き方とは何か」を全国民が学び直し、戦前の日本人が持っていた、世界が眼を見張るような「大和民族の美徳と誇り」をもう一度取り戻す必要に迫られている。今すぐにでも、そうしないと「大和の心」が消滅してしまう瀬戸際に来ている。いい加減に『東京裁判史観』という間違った歴史観から脱却しなければならない。日本政府がこの事に気付き、計画的に「日本国民の崇高なる精神性の復活計画」を実行に移すよう切望する。